第一回 砂糖と塩を間違えてみた

 大型連休中です。
 みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
 iwaは、
「さあ、今日はkiriのために腕によりをかけてケーキを作るぞ!」
 と力こぶを作り、ケーキ作りに取り掛かりました。
 まずスポンジを焼きました。
 スーパーで売っている手軽に焼けるスポンジケーキは、箱の裏を読めば、簡単に作ることができました。
 あっけなかったです。
 写真を撮る暇もありませんでした。
 次は生クリームです。
 大きめのボールに、よく冷えた生クリームを200グラム入れます。
 そして、砂糖を15グラム。
 入れたら手際よく泡立てます。
 小刻みにシャカシャカと泡立てるのがポイントです。
ここでトラブル発生!
 軽く味見にと舐めてみて気づきました。
 砂糖と塩を間違えていました。
 しかし、いまさら後戻りはできません。
 かなり雑になりましたが、とにかく盛り付けます。
    
「kiri、ケーキできたよ」
「わー、すごい。食べてみていい」
「いただきます」
「まずい!」
 久しぶりにkiriがうなります。
 その味はまるで
「海に溺れたような味」
「スポンジケーキはうまく焼けているのに、クリームがこんなだから……」
 kiriはしげしげとケーキを見つめていました。
 それはまるで、どんなに優秀な人間がいても、ダメな人間が隣にいれば、その人もダメになってしまうという、腐ったミカンの理論を反すうしているようでした。
 kiriにとってiwaは、甘いクリームでしょうか?
 それともすべてを台無しにする塩辛いクリームなのでしょうか?
音を撮ってます。
MP3(1.6MB)
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