GO AHEAD!! in FUKUOKA Dome Vol.1
福岡ドームでお誕生日会を開いてみた

 昨年、パリーグ連覇を成し遂げ、日本シリーズで巨人にこてんぱにやられた福岡ダイエーホークス。
 その福岡ダイエーホークスの本拠地、福岡ドームには観客から金を吸いとるためのひとつの悪法がある。
 福岡ドームで野球観戦される場合はチケットをよくご覧になってほしい。
 そこにはこう書いてあるはずだ。
「飲食物、ビン類、カン類のお持ち込みは固くお断りいたします」
 なるほど、ビン類、カン類の持ち込みを禁止するのはわかる。
 野球に限らず、多くのスポーツイベントではビン類、カン類の持ち込みを禁止している。
 選手に当たると危ないからね。
 野球ではそこまでひどくはないが、Jリーグの各スタジアムでは心ないサポーターがペットボトルを投げるのが当たり前になりつつあるし、ゴム銃で十円玉を選手にぶつけたなんて事件もあった。
 だから、ビン類、カン類の持ち込みを禁止するのはわかる。
 だけど、飲食物とは何事だ!
 たとえば、平和な四人家族がいるとする。その四人家族のお父さんが今日は子供たちを野球に連れて行ってやろうと思ったとする。そして、お母さんが張り切ってお弁当を作った。家族四人でお弁当を食べながら野球観戦、なんとも幸せな図ではないか。
 だが、福岡ドームはその幸せを禁止しているのである。
 そして、家族はお母さんのお弁当に比べるとまったくおいしくないくせに高い飲食物を、ダイエー系列の「ウエンディーズ」をはじめとした福岡ドームの売店で買わなければいけないのである。
 そんなことが許されていいのだろうか?
 いつから福岡ドームはカラオケボックスになってしまったんだ!
 福岡ドームの売店では、コンビニで150円で買えるペットボトルのドリンクが250円もする。
 これはぼったくりではないか!
「コンビニで150円で買って持ってきてもいいですけど、飲み物というのはかさばるし重いでしょ。ぬるくなることもありますよね。だけど、100円のサービス料を払えば冷やしたての飲み物がドームで買えますよ」ということならまだ話が分かる。
 だけど、「ドームで飲み物が飲みたけりゃ、コンビニで150円で買える物でも250円で買え」という姿勢はぼったくりであるとぼくは思う。
 ぼくは常々、この悪法は即座になくすべきだと思っていた。
 野球場で飲食物持ち込み禁止とはなにごとだと!
 そこで、今回、福岡ドームで飲食物を持ち込んだらどうなるかを実験するため、福岡ドームでお誕生日会を開いてみた。

福岡ドームでお誕生日会を開くために用意したもの
・ケーキ
・フォーク
・皿
・ナイフ


ロウソクに火を点けていい感じでした
この日は、fishさん(初登場)の誕生日でした。ロウソクに火を点けて幸せそうです。


ロウソクを吹き消し、おめでとう
「ハッピバスデートゥーユー」の合唱のあと、ロウソクを吹き消して拍手。
微妙に盛り上がってます。このあたりで、通路を通る他のお客さんがジロジロ見てました。

ケーキ入刀
持ち込みのナイフで持ち込みのケーキを切るmasa。
お誕生日会のクライマックスです。


美味しいケーキでした
楽しい会食。


チョコのプレートをがじり
ケーキの上のプレートは今日誕生日の人が食べました。

かなり浮いてるよね
遠くから見るとこんな感じです。
雰囲気から素晴らしく浮いてますねえ。


マスコットと記念撮影
通りすがりのマスコットと記念撮影。
マスコットの周りにはドームの職員がいたけれど、注意されませんでした。

 というわけで、楽しくお誕生日会が開けてしまいました。
 飲食物、持ち込み禁止だと書いてあるけど、固くお断りされませんでした。
 それどころか、マスコットキャラクターが握手までしてくれて幸せムード満杯のいいお誕生会になりました。
 
 しかし、福岡ドームよ。
 黙認するならはじめから、飲食物持ち込みは固くお断りいたしますなんて、言うなよな!

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