滋養強壮、肉体疲労時の栄養補給

iwaとkiriの感想です


 
iwaの感想です。がんばって読んでください

 オヤジ、とは基本的に精がいつもほしいと思っている。精がつく、と耳にすれば、とりあえず食べてみるのが正しいオヤジというものだ。西にマムシの生き血があると聞けば、および腰のわかいねーちゃんの前でキュィっと飲み干し、東にすっぽんのいいのがあると聞けば買って帰り、非難する家族を尻目にすっぽん鍋をつつく。精をつけたいから栄養ドリンクは必需品。疲れたなあと思うと、駅のキオスクでぐいっと一本、残業が長ければ会社でぐいっ、家に帰ってかあちゃんがその気なら隠れてぐいっ、とオヤジは精をつけるために栄養ドリンクを飲む。栄養ドリンクとは、そのようなオヤジアイテムのひとつであった。
 しかし、ここ十年ほどのトレンドとして、オヤジアイテムはオヤジアイテムである地位を自ら放棄しているケースが多い。
 たとえば、カラオケ。これなど十年以上前には典型的なオヤジアイテムであった。カラオケとは、日頃ストレスをためている働き盛りのお父さんが、小指を立てて演歌を熱唱したり、若いOLに頼み込んでデュエットしてもらうものであった。カラオケのマイクを握ればオヤジ、というのはバブルに向けて全快に走っていた好景気日本ではひとつの常識であったのだ。
 だが、この平成二ケタ時代ではどうだろうか。八〇年代にはあれだけオヤジ臭かったカラオケが、九〇年代初頭のバンドブームを経て、現在では若者の遊びのひとつとしてしっかり定着している。カラオケボックスで見知らぬ異性と合コンなるものをして、出会いを獲得している輩までいる始末である。
 イギリスのブランド・バーバリーのマフラーだって、もともとは出勤姿のお父さんがつけるものだったのに、いつのまにか女子高生が制服の上からつけるものになってしまった。最近では、出勤姿のお父さんがバーバリーのマフラーを巻いているのを見るほうが違和感を憶えるぐらい、キャメル地にチェックのマフラーは女子高生のものになっている。
 このようにオヤジアイテムは、ここ十年ぐらい若者文化に吸収されている。そして、いまのところ吸収されていないスポーツ新聞のようなオヤジアイテムも、いつしか若者文化のひとつになるだろうという気がぼくはしている。そして、ぼくはその有力候補として栄養ドリンクをあげたい。
 若者文化は若い女性からはじまる、といっても過言ではない。若い女が「かわいい」と言ったものは、その女の気をひきたい哀れな男たちにとっても「かわいい」ものになってしまい、いつしか若者の大多数が支持するものになりえる。流行に便乗するのは若い男性だが、流行を作るのは若い女性なのだ。
 そこで、若い女性が栄養ドリンクを飲むようになった歴史を紐解いてみると、結構昔に一度、栄養ドリンクブームが来ていることに気がつく。そう、オヤジギャルシンドロームのときである。
 といっても、若い人はなんにもわからないかもしれないが。
 これは、バブル絶頂の平成元年頃に流行になった現象のひとつで、オヤジ化したギャルが街に氾濫したのだ。当時のOLというのは、就職氷河期に苦しみ、やっとこさで会社に入れてもらってお茶くみさせられても給料がもらえるだけましとぢっと手を見ながらがまんして働く今日びの平成不況のOLと違い、時代がおそろしいほど好景気で自分も親も彼氏もお金を持ってて使い放題、なんでもできたのである。普通の女性に飽きた女性たちは、敢えてオヤジ化の道を選び、ゴルフをはじめたり、宴会でカラオケを歌ったり(後に若者にカラオケが流行ったのはこのオヤジギャルの存在が大きいと思う)、アルマーニのスーツを着たりしたのである(アルマーニスーツのもともとのコンセプトは女性に男性もののスーツを着せる、ということであったが、当時の日本でアルマーニのスーツを着るのは、中堅以上の管理職のオヤジか青年実業家に限られていた)。そんなオヤジ化をめざしたオヤジギャルは、オヤジアイテムのひとつである栄養ドリンクに目をつけた。これを駅でぐぃっと腰に手を当ててオヤジみたいに飲むのがおしゃれなんだと。
 現実に、平成元年は第一次栄養ドリンクブームと言えるほど、栄養ドリンクが売れた。もちろん、背景にはオヤジギャルの存在だけでなく、バブル時代のワークホリックのビジネスマンの影響もあるのだが、リゲインのCMソングの「勇気のしるし」や鉄骨飲料のCMソングの「鉄骨娘」がCDシングルとして発売されチャートをにぎわせたのはオヤジギャルが生み出したブームメントだと思う。
 そして、ぼくはまたこのようなブームが来るのではないかとひそかに考えている。理由は単純、かつては「医薬品」として薬局の冷蔵庫に薬として置かれていた栄養ドリンクの多くが、三年前の規制緩和以来「医薬部外品」としてコンビにでも買えるようになったからだ。たとえ、若い女性が飲まなくても、アメリカでは健康食品として栄養ドリンクやビタミン剤は日常的に飲むらしいから、日本もそうなると考えるのも妥当である。
 栄養ドリンクについて、いまから知っておかないと、時代に置いてかれるぞ

kiriの感想です。がんばって読んでください

 栄養ドリンクを飲んだ感想

@リポビタンD(大正製薬)
「ファイト一発」でおなじみの奴です。栄養ドリンクと言えば、これってくらいポピュラー。私も普段はよくこれを飲んでます。
 グラスにリポDを注ぎ、氷を3つ入れて飲むのが美味しいと思います。夏にはとてもハマリますよ。

Aアルフェミニ(大正製薬)
 見るからに女性向けドリンクです。味は薬風味のアップル味。
 CMでも「アップル風味♪」なんて言ってるけど。うん、たしかに間違いじゃないです。アップル風味…でもなにか違うんですよね。
 量がリポDの半分で、そのくせリポDより高いので、買うとちょっぴり損した気分になります。
 でも、これを飲むと私はお肌の調子が良くなります。

Bタフマン(株式会社ヤクルト)
 味はリポDに似ています。でも、こっちのほうが甘いです。薬っぽい味がしないので飲みやすいです。
 高麗人参、黄精、くこし、なつめ、ガラナ(ああ、こんなとこにも)の5種の生薬エキスの他、5種のビタミン、アミノ酸、さらにはハチミツなどを配合したリフレッシュドリンクだそうです。
 中身が何だろうと、名前が「タフマン」だから元気でそうな感じはします。
 

 今回、栄養ドリンクをどんなときに飲みますか? と尋ねたところ、「これから無理する時」と「いまきつい時」の二つが大多数でした。
 栄養ドリンクなのに、栄養だけを求めている人がほとんどいませんでした。わたしもそのそのひとりで、栄養が足りないかなあと思って飲むことはありません。やっぱり気合いを入れるために飲むことが多いです。いっそのこと、「気合いドリンク」に改名してみるのもいいじゃないのかな。

 しかし、みんな「気合いドリンク(勝手に命名)」をファイト一発のために飲んで、本当に効いているんでしょうか?
「栄養ドリンクが効いたと思ったことはありますか?」という質問に60%の人が「ある」と答えてます。
 病は気から、ということわざがあるけれど、まさにその通り。信じるものは救われてます。
 だから、きっと「ほんとうに効くのかよ」と疑って飲んだ人には効果は現れないと思います。だって、信じてないんだもん。タウリンがどこまで疲労に効くのかなんて目に見えないでしょう? 見たことないでしょ?
 だったら、「効くんだ」って信じるしかないじゃないですか。
 信じるものは救われる。
 たぶん、どんなことでもそうだと思います。自分の心に秘めている想いや目標だって信じていれば「効く」=「叶う」と思います。
 なぜか、栄養ドリンクとこんなクサイ話、何の関係があるかはわからないけど、そう「信じずにはいられない」今日この頃なのでした。


前へ

栄養ドリンク飲んでますか?トップヘ