卒業・入学のシーズンです
左から、kiri、iwa、そして初登場のtubo。
三人ともすでに高校は卒業している年齢である。合掌。
このとき、iwaが何をたくらんでいるか、kiriとtuboは何も知らない。
写真1 |
春と言えば制服である。 日本人の多くは、春の日に初めて制服を着る。そして、春の日に制服を脱ぐ(中途退学者を除く)。 春というのはそれだけ、制服と縁が深い季節なのである。 だから、今回、GO AHEAD!!としては、春らしく制服を着るべきだ! とぼくは声高に主張した。それはぼくにスケベ心があったからではない。純粋に春は制服なのだから、kiriよ、制服を着ようではないかと提言したのである。 そして、実現したのが上の写真である。 まるで三人とも、現役高校生みたいな初々しさのある写真である。 卒業式の写真撮影の定番、ピースサインもぎこちなく、まさに三人ともかわいい制服姿だ。 ただ、正直な話、この写真を見たとき、ぼくはがっくりした。 思いの外、自然なのである。 三人とも本当にいそうな高校生なのだ。 これではGO AHEAD!!には使えない。 kiriがやることの違和感を見て単純に笑うのがGO AHEAD!!魂である。 しかし、この写真を見ても、強いて違和感を挙げれば、ぼくぐらいなものである。 これではいけない。 ぼくの違和感を笑いものにされてはぼくも恥ずかしい。 やだやだやだ。 と思ったぼくは、作戦を変更することにした。 kiriは当日、私服で会場に来た。 ということは、会場で制服に着替えたということだ。 ということは、また着替える可能性もある。 やった、これだ。 着替えてるところを撮れば大スクープではないか! もちろん、正しいGO AHEAD!!は健全なサイトであるから、公表することはできないかもしれないが、それならそれでいい(あっという間に本末転倒だが、こういうケースでの本末はすぐに転ぶ)。 とりあえず、女が着替えてるんだから、男としては覗きに行かなくてはならない。 ぼくはカメラを持って、急ぎ足でkiriが着替えている控え室を扉を開けた。 扉を開けた瞬間、ぼくは大きな声を出した。体育会系のバカ声は、不健康なことを考えていても、それをうち消す力がある。 「おつかれさまでーす」 kiriが着替えてるなんて想像もしていなかった、という驚きの顔をぼくは無理矢理作ってkiriのほうを見た。 「どうしたの?」 kiriは笑いながらぼくを見ている。 ぼくはkiriの服装を見て愕然とした。 思わず、iwaさんはkiriちゃんをそんな風に育てた覚えはないわよ! と怒鳴り散らしたくなった。 kiriはスカートを履いたまま、ズボンを履いていた(写真1)。 上着のシャツはすでに着ている。 そうなのだ、この手があったのだ。 昔からぼくは体育の時間に女子更衣室に覗きに行けば、いつもこの手でだまされていたのだ。 スカートを履いたままズボンを履けば、よほどずぼらでない限り、パンツは見えない。ちきしょー。 ぼくは、どうしてシャツを着る前に控え室突入を試みなかったのか? と鈍い自分を憎んだ。 「あの何か用?」 自分を憎んでいるぼくを見て、kiriが言った。 「え?」 ぼくの足りない脳みそは、kiriの意外な質問にオーバーワークになった。 たしかに、用もないのに控え室突入はよくない。 鍵がかかってなかったから入ってみました、では泥棒だし、正直に着替えを見たかったんです、と言えば痴漢だ。だからと言って、ゴミ掃除に来ましたと言えば掃除をやらされるし、差し入れを持ってきましたと言っても手ぶらだから信じてもらえないだろう。 どうしよどうしよ。 ぼくは何か持っていないだろうか、身体中をチェックした。 そして、やっと一つの言葉が出た。ぼくは自分が着ている学ランのボタンを外しながら、 「おまえ、学ラン、たぶん似合うよ。着てみない?」 と言った。 そうなのだ。体育祭でお馴染みだが、女子の学ランというのは妙なところで独特の違和感がある。 「いいねえ。着る着る」 kiriは乗り気で学ランを着てくれた。 kiriがノリのいい子で本当に良かった。 これでなんとか違和感のある写真も撮れたし、ぼくの痴漢疑惑も誤解で済んだのである。 写真2は学ランを着たkiriの横顔である。 お気づきの方もおられるとは思うがkiriは先日、髪を短く切った。そのため、この横顔は男の子のようだ。 そして、写真3。これはかわいい。kiriよ、おまえは男に生まれたらモテただろうにというぐらいかわいい。 写真4はお遊びで気合いを入れてるとこ。気合いが入ってるね。うん。 写真5は、tuboと相合い傘。あまりにもkiriがいい男の子のため、心なしかtuboが照れてるように見える。 うー、それにしてもkiriの学ランはかわいいぞ。 どうしてだろう? なんか悔しいぞ、おれは。 |
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