夏だから阿蘇へ行こうとぼくは言った
台風五号(アジア名・USAGI)が九州に接近したのは八月二日だった。
通り過ぎた翌日、天気は冴えず曇り空だが、フェーン現象も重なり暑かった。
暑い。
暑すぎる。
何でこんなに暑いんじゃー、と思い、ぼくはカレンダーを見た。
なんと八月三日である。
もう八月なのである。
夏なのである。
ぼくは慌ててkiriに電話をした。
「あのさ、巷ではもう夏みたいなんだけど……」
「オーストラリアは冬ですよ」
「いや、日本の小学校とかはいま夏休みだろ」
「社会人の私は今日も仕事です」
「それでさ、明日土曜だからどっか行かないか」
「あなたとふたりなら絶対に行きません。tyuruが来るならいいですけど」
「じゃあ、そういうことで。明日の朝、駅まで西鉄電車で来なさい。車で拉致しますから」
「電車代は?」
「おまえは社会人だろ!」
てなわけで、八月四日、阿蘇に行って来ました。

まず最初に訪れたのは、竹原牧場(大きなお世話ですが、このサイトの歌はどうにかならないものでしょうか)。
雄大な阿蘇の大自然を満喫し、写真をとるkiriとtyuru。
とにかく目新しいものを見たら写真! というのは日本人らしくて結構ですが、兎に角写真を取り捲ります。


この牧場では豚さえも放し飼いです。
ワイルドです。
しかし、この豚が食べているのは、先ほどのラマの糞。
自然の営利は素晴らしいですね。
メインイベントは乳しぼりでした。


とにかく牛がいるんだから、乳をしぼってみないことには始まりません。

まずは親指を乳首に見立て、インストラクターの指導で絞り方の練習です。




そしていよいよ牛の乳首に触ります。
腰が退けているので格好は悪いですが、牛の前ではびびるようです。


そして、乳が出ました!
自然はすごいです。
素直に感動してしまします。



tyuruも出して満足げ。
にしても、乳首握って笑顔とは不思議な写真ですね。



ついでに乳首が好きなので僕も握りました。

次に向かったのは、卵を拾えるたまご拾い牧場
社会主義運動のバリケードのような扉を開け、鶏の住処へ向かいます。


ホームページには鶏は「広い牧場内を自由に跳ね回り、山野草や虫をついばみ、仲間と元気に遊んでいます」と書いてありましたが、安全性の問題なのか、実際に牧場内を自由に跳ね回っている鶏は、多く見ても10羽程度でした。
それ以外の100羽以上はいるかというたくさんの鶏はビニールハウスみたいなところに隔離されていました。
鳥インフルエンザの影響かしらんとヤバイ空想が浮かびます。



とにかく鶏はそこから出たいらしく、恨めしそうに我々を見ていました。




牧場でのびのびと跳ねている鶏と触れ合いました。


卵は草の茂みに無造作に産み落とされてます。
※1


卵を拾うkiri。どう見てもお百姓です。


卵を拾って記念撮影。
やはり百姓です。
「美味しい卵が取れましたですけん、食べんといかんばってん」
なんて言ってビデオレターを撮るとはまりそうな雰囲気でした。

とまあ、動物や自然と触れ合い、この日は阿蘇を満喫しました。
が、もちろんこのままkiri一行を帰す気はありませんでした。
このあと、この新鮮な牛乳と卵を使って素敵なおやつをご馳走しました(新鮮食材でプリンを作ってあげました 参照)。

とにかく、暑い夏、どこかへ出かけるのもいいものですよ。


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