まずはこちらをクリックしてくれ。ちょっと古い記事だけど。
これは電通のトレンドボックストピックスというサイトの記事だ。
電通のトレンドボックストピックス、と耳にすれば、わたしたちはものすごく最先端で確実な情報を流しているんだろうなあと思ってしまう。だって、電通といえば日本最大手の広告代理店。マスコミとも経済ともつながっていて、日本の情報産業のトップをばく進している企業だ。その企業の「トレンドトピックス」といえば、ものすごく権威のある情報に見え、ぼくのようなださい兄ちゃんなんかは、はーはーとひれ伏したくなる。
記事を見てみよう。
「最新・流行モノは、おしゃれ・グルメよりインターネットやメール」ということが書いてある。
なるほど、そうなのか。
なにせ、電通の記事だから、素直にそううなずいてしまいかねない。
「禁無断転載」と書いてあるから、よっぽど価値のある記事なんだろうなとも思ってしまう。
だけど、この記事をよく読んでほしい。
ものすごくうさくさいぞ。
調査方法を見てください。そこにはこう書いてある。
「web調査」。
あのなあ、web調査なら、趣味がインターネットの奴が普通の市民よりも割合が多いに決まってるだろ!
しかも、十代も四十代も標本が同じ数である。
2000年当時、森首相がIT革命を叫びはじめたこの頃にネットをやってる三十代や四十代は、あきらかにインターネットに興味があるだろう。
そんな人たちに、インターネットを含めて、あなたの流行モノは何ですかと聞くのは、ディズニーランドに来ている客に、好きなテーマパークはどこですかと尋ねるぐらい間の抜けた質問であり、その答えに信憑性があるわけがない。
なのに、「禁無断転載」とまで表示してでかでかと「おしゃれ・グルメよりインターネットやメール」と断定している電通は、実はとんでもない無能じゃないのか?