というわけで「踊れ!たいやきくん」だ。
25年前にレコードセールス史に450万枚の金字塔を立てた「泳げ!たいやきくん」をみなさんはご存じだと思う。その作詞作曲者がそのまま書いたという「踊れ!たいやきくん」なる曲が、4月3日に発売されるらしい。
誰が買うんだ、んなもん。
ちなみに、振り付け師は慎吾ママのおはロックの人と、同じ人らしい。
狙いすぎだ。
歌うのは、「たいプリ」という五人組の女の子。
子門真人もたいがい怪しい風貌の人だったが、この「たいプリ」というのも非常に気持ちの悪い女の子たちである。
ものすごくけばい。
平均年齢十五歳らしいが、三十路女並みの厚化粧ぶりである。
たいプリのメンバーの母体は、広島を中心に芸能活動をしている「サンフラワー」というバラエティユニットの四人組。
このサンフラワーという存在自体がよくわからないが、サイトを見た限り、まわりにいるスタッフが突っ込みどころ満載だった。
モーちゃんというプロデューサーは、東京で夢破れ地方で幅を利かしている典型的なマスコミ人ヅラをしてる。
ラジオ番組パーソナリティーということだから、奇妙に透き通った声で「○○さん、それじゃアピールできないよ、考えてきなさいね」と女の子をねちねちいたぶっていそうだ。
西田茂弘さん。フリータレントとフリー競馬実況アナウンサーというのは違う職業なんでしょうか?
更にあやしいのがDJ神様。
子供の頃、神様って身近にいるもんだとおばあちゃんに言われたことがあるが、まさかこんなところで神様にお目にかかれるとは思わなかった。
リカ姉。なぜか、この人の写真だけで、マウスオーバーが仕掛けてある、マウスを乗せると、保田圭を10トンダンプで踏みつぶしたような顔が出てきて、びっくりさせてもらった。
そして、最後にマネージャーとしてまさるマネージャーという人が紹介されてるが、プロフィールを見る限り、この人も「ある意味→タレント」らしい。タレントかマネージャーか、そこらへんの役割分担もちゃんとされてなくて大丈夫なんだろうか?
なお、モーちゃんは「作詞家」でDJ神様は「作曲家」らしいが、今回納められるCDには二人の曲が採用されていないことも特筆しておこう。
このサンフラワーから、NARUMI(中三)、MIKI(高二)、KYO−KO(中二)、ERI(高三)の四人がたいプリに参加している。
地方から上京した四人組と言うことで、第二のスピードでも狙ったのだろう。
だが、花形のリードボーカルは地方ではなく東京出身のMIYUKI(中三)である。
ぼくはこのプロフィールを見たとき、ここのところがよくわからなかった。
広島から出てきた四人組で売り出したほうが、アイドルっぽくていいではないか、と思ったのだ。
なんで、こんな子を加入させたんだろうと、MIYUKIちゃんのプロフィールを見たら、納得した。
MIYUKIちゃんは、中学民謡チャンピオンらしい。
いまだに素人民謡をやっている中学生がいることは驚きだ。
おそらく、サンフラワーの四人組があまりにも歌が下手だったので急遽加入したと言うことだろう。
いまのところ、歌詞や曲等はまったくもってどんなしろものかわからないが、話題性はあるのでこの曲はそこそこ売れるんだろうね。たぶん。
しかし、そんなことはどうでもいい。
ぼくがこの「踊れ!たいやきくん」でいちばん興味があるのは、広島からせっかく出てきたのに東京の子にリードボーカルを取られた思春期の女の子の心境である。
おそらく、サンフラワーの四人組からものすごい仲間はずれやシカトをMIYUKIちゃんは受けるだろう。
それがどんなもになるか、いまから実に楽しみである。
やっぱり「踊れ!」はダンスではなく、相手を侮辱する「おどれ!」になるんだろうか。いや、なってほしいな。